Start of Something New

私が孵化したのは、高1の頃。
授業ではじめて「ハイスクールミュージカル(High School Musical)」を観た時。
あの時、あの瞬間に私は孵化した。断言できる。
私はそれまで洋画なんて興味もなかったし、洋楽なんて聴きもしなかった。
なんていうか縁がなかった。「洋」にたどり着く。だから触れたことがなかった。
唯一触れることができる英語の時間は、私にとって寝る時間だった。
(なんなら先生に頭たたかれても起きないくらい爆睡したこともある)

でも私は歌も踊ることも大好きで、小さい頃は積み木をマイクにして、KinKi Kidsの「硝子の少年」とかT.M.Revolutionの「HOT LIMIT」なんかを、よく家族の前で披露していたような子。当然、ハイスクールミュージカルのような映画を観て、興奮しないはずがない。
今でも鮮明に覚えている。体感したことのない感覚が身体中をかけめぐって、血が興奮していた。え、なにこれ!楽しすぎる!こんなことってありえるの?なんなら私も混ざりたい!!そんな感じだった。とにかく目に入ってくるもの全てが新鮮。色も服も歌もダンスも雰囲気もぜーんぶ。

その頃から、日本以外に目を向けるようになった。映画に関しても、音楽に関しても。そしたら自然と服なんかにも興味が湧いてきて、そしたらアートなんかにも興味が湧いてきて、広がって広がって、結果、私の将来にまで大きく影響した。今の私は、あの時あの映画を観たからこそいる私。今こうやって過去を振り返ると、人生、色々なモノやコトに影響されすぎてきた気がする。感受性が人よりも豊かなのは、ほぼ間違いない。笑 でも後悔なんてひとつもない。うまく言葉にするのは難しいけど、ただ「好き!」っていう感覚を大事にして、がむしゃらに飛びついて、好きを「かたち」にして、自分のものにして、全て今に繋がっているから。孵化するきっかけなんて、そこらじゅうに転がっている。けど、それにあなたが反応するのかしないのか、ただそれだけ。せっかく「好き!」って思ったのならそのチャンスは無駄にせず、飛びついてみるが吉。

それにきっと、ほとんどの人が、人生のあるタイミングで孵化していると思う。すでに2回も孵化しちゃった人もいるかもしれない。でも、そのタイミングを自分で認識できている人ってどれくらいいるんだろう。それは自分自身と向き合うことでしか分からないことだよね。ネットで検索しても出てくるわけじゃない。リアルな自分と向き合って過去を振り返ることで、やっと気づくことができる。この作業って、すごく大切なことだと思う。

今の世の中は情報で溢れかえっていて、みんな一歩でも早く先に進むために、それを受け取るのに必死な気がする。
でもそんなことは一旦置いといて、まずはリアルな空間で、自分自信と向き合って過去を振り返ることに意識を向けてもいいんじゃないかな。そこから得れるものこそ、あなたにとってすごく「価値」のある情報だと思う。そしたら、自分はどんな人間で、何が必要で何が必要でないのかくらい見極めることができるし、どんどん変化していく時代の流れに無意識のままに流されなくてすむ。

私の孵化なんて、周りから見ればちっぽけなものかもしれないけど、高1の時にハイスクールミュージカルを観たからこそ、今の私が生まれてきたと胸をはって言える。

あなたの孵化したタイミングは?
もしピンときてないようなら、一度ゆっくり自分自身と向き合ってみるのもいいかもね!(まだ孵化してないって子は、これから先どんな自分になっていくのか楽しみだね!)

私の孵化はこの時なんだ!ってわかっている人は、その記憶を忘れないよう、ずーーーっと大切にしまっておくといい。何かあった時は、それを取り出してみて。ヒントをくれるはず。あなたにとってそこがきっと「原点」だから。

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tomoko