特集:Women we look up to !~桑山まり子さん(ダンサー)~

特集:Women we look up to!
第3回:桑山まり子さん(ダンサー)

こんにちは。Natsumiです。
Women we look up to! 今回は、ダンサーとして活躍する桑山まり子さんをご紹介します。様々な舞台やカンパニーでの経験を経て、小さいころからずっと掲げていた「ダンスを仕事にする」という夢に真正面から向き合う彼女にお話しを伺ってきました。

――――9歳からダンスを始めたとお聞きしたのですが、ダンスを始めたきっかけは何ですか?

桑山まり子さん(以下M):小さい頃、ディズニーランドでダンスを踊るお姉さんを見て「ダンサーになりたい!」と思ったのがきっかけです。
その後、9歳からモダンダンスを習い始めて、短大もダンスと一般教養を学べる学校に進学しました。短大に入るまではずっとモダンダンスをやっていたのですが、入学後は様々なジャンルに挑戦しました。
短大を卒業してから3年間カンパニーに所属し、去年の9月にカンパニーを離れて、今はオーディションを受けながら、今後どういう風にお仕事を進めていくか考えている途中です。自分たちだけでどこまで出来るのかを試したくて、先日は地元名古屋で自主公演も行いました。


photo 大洞 博靖

――――「ダンスを続けていきたい」と思っていたということですが、一般企業で働きながら趣味でダンスを続けていくという選択肢はありました?

M:全然なかったです。
同級生はテーマパークダンサーを目指す人が多く試験を受けたりしてたのですが、私はずっと“コンテンポラリーダンスでフランスに行く”という夢を持っていました。
壁に「フランスに行く!」と書いた紙を貼って毎日自分に言い聞かせるくらい強く思っていて(笑)ダンス留学をしたいとも思ってたので、短大卒業後は「留学費用を貯める時期だ」くらいにしか思っていなかったです。

――――その後受けたオーディションがきっかけで、フランスに行くことが決まったんですよね?

M:そうなんです。受けたオーディション作品の公演が名古屋でありました。その作品をフランスでも公演させて頂けることになり、フランスツアーにも参加しました。
自分では27歳くらいでフランスに行けたらいいな~と思っていたので、本当にびっくりしてしまって。夢が叶っちゃった…て。
その後、そのカンパニーに入団しました。
フランスに行けたこともなんですが、カンパニーでの経験が自分をとても大きく変えましたね。

――――順風満帆にプロとしての道を進まれているように聞こえますが、不安になることはありますか?

M:挫折ばかりです。コンテンポラリーダンスを仕事としてやりたい!と思っていたのですが、自分に(コンテンポラリーダンスは)合わないんじゃないかとも思い始め、方向性がわからなくなってしまいました。
「今後、どういう風にダンスと向き合う」のか方向性をきちんと決めたくて、昨年9月にカンパニーを離れました。
将来のことを考えるとやっぱり不安ですし落ち込むことも多いです。ポジティブに!と思っていてもオーディションに落ちたらへこんだりもします。

――――頭ではわかっていても、辛いときは無理できないですもんね。そういうときの乗り越え方はありますか?

M:辛いときって、必死になりすぎて周りを見れてないことが多いなと。考え始めたらどこまでも落ち込み続けるから、ある程度で区切りをつけて気分転換をする。あと、動いてないと不安なので「次は何ができる?」と今できることを探すことですかね。

――――動いてるほうが気がまぎれたり、新しい目標ができることもありますもんね

M:ダンスを仕事にすると決めた時に「他人とは比べない」と決意しました。ダンサーによって個性は出るし、比べたらやっていけない。だからこそ、自分ができることを客観的に見つめるようにして、課題を見つけてクリアしていく姿勢が大事だと思っています。

――――ZINIA Magazineの今月のテーマが「孵化」なのですが、まり子さんの「孵化した瞬間」ってどんな時ですか?

M:先ほど言ったカンパニーのボスに出会った時ですかね。それで人生が変わったといっても過言ではありません。ずっとモダンダンスの世界がダンスのすべてだと思ってたんですが、「他にもこんなのがあるよ!」「もっと外を見なよ!」といろんな世界を見せてくれました。
狭い世界で生きてた私の囲いを外してくれて、考えも見えるものも180度変わりましたね。私生活もいつもと違うジャンルの映画を見たり、美術館に行ったりと新しいことをたくさん始めて視野を広げるようになりました。

――――最後に、ZINIA Magazineの読者の方にメッセージがあればお願いします。

M:「好き」という気持ちの原動力はすごいと思います。どんなに落ち込んだり体力的にきつくてもうやめたいと思っても、やっぱり「好き」だから続けられるし頑張れる。安定しない環境を不安に思ったり「やめたい…」と思ったことはたくさんあります。毎日本当につらい。でも、また頑張れるのってやっぱり好きだから。
「好きなことがない」「没頭できるものがない」という人もいるけど、じゃあ、探してみなよ!って思います。外の世界に目を向けたら、きっと何か引っかかるものがあると思うし。
後は、後悔のないように仕事をしたいと思っています。
今も、このままダンサーを続けるか、違った形でダンスに関わる仕事をしていくのか模索中です。ただ、少しでも気になることがあれば挑戦し続けていきたいなと思います。

インタビューの最中、何度も ”好きのパワーってすごい!” とおっしゃっていたまり子さん。その言葉には、「好きなことを仕事にする」厳しさと覚悟が垣間見えました。
小さなころからの夢をかなえるために、自分と向き合ってステップアップしていくまり子さんの今後に目が離せません。

Special Thanks
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桑山まり子さん
9才よりモダンダンスを始める。
名古屋文化短期大学ダンス・バレエ・ミュージカルコース卒業。
在学中より、ジャズ、タップ、ストリート、バレエ、コンテンポラリーダンスを学ぶ。
卒業後、コンテンポラリーダンスオーディションに合格し、名古屋で行われたコンテンポラリーダンス公演に出演。フランスツアー参加。
愛知県芸術劇場主催コンテンポラリーダンス事業にダンサーとして参加。
豊田市美術館にて行なわれたコンテンポラリーダンス作品にダンサーとして参加。
2017年1月 自主公演を名古屋で開催。主催、コレオグラファー、ダンサーとして参加。

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